皆様、あけましておめでとうございます。
昨年は、"with コロナ"へシフトしていく社会のなかで、変化に適応しながら、教育研究と大学運営の業務を進めることが出来ました。また、イバダイ?ビジョン2030に基づき、第4期中期目標期間の取組をスタートさせることも出来ました。まず、それらのことについて皆様のご理解、ご協力に感謝いたします。一方で、世界を見れば、新年を迎えましたが、今なお続く混乱が収まる気配はありません。直ちに戦争終結を望むことは、世界の大多数の人たちが共有しているはずです。そのことを信じて、さらに粘り強く、平和を希求する心を持ち続けて、大学運営にあたっていきたいと思っています。
さて、本学が今年、重点的に取り組みたいことを3つ挙げたいと思います。
まず、エネルギー問題解決への貢献です。茨城大学が積み上げてきた実績の一つは、二酸化炭素を化学的に、あるいは微生物を使って回収し、それを利用してクリーンな燃料や材料を合成する「カーボン?リサイクル」の技術です。今年の目標は、さらなる技術開発を進め、国際的な教育研究や社会実装の拠点を整備し、企業や自治体の方々と連携して、研究を大きく進展させることです。
二つ目の重点項目は、教育面での取組です。来年(2024年)4月に学部等連係課程として設置を構想している「地域未来共創学環(仮称)」について、その準備の最終仕上げの局面を迎えます。この新しい教育組織は社会変化を的確に実感して、社会現場で活躍できる人材を育成するものです。ソーシャル?アントレプレナーシップを基盤として、地域創生のデータサイエンスと、地域のビジネスデザインに焦点を当て、キャンパス内での学びだけでなく、企業や自治体などで実際に働きながら実践的な知識を身に付ける、いわゆる「コーオプ教育」も導入します。私たちの取組にご理解をいただき、ご協力のご意向をいただいている企業?自治体の皆様に改めて感謝申し上げます。
三つ目は、国際交流の活動再開です。昨年12月に、学長を含めた代表団がインドネシアの4大学を訪問しました。本学