本日5月31日は茨城大学の創立記念日です。
茨城大学は、1949年5月31日、新制国立大学として創立されました。さらに最も古いルーツ校である拡充師範学校の創設から数えると150年という節目でもあります。この長きにわたってこの地で教育?研究にまい進できたのも、創立から今に至るまで本学を支えてきてくださった、多くの関係者の皆様、卒業生の皆様、地域の皆様のおかげであり、厚く御礼申し上げます。
1949年の当時、鈴木亰平初代学長が提出して第1回評議会で審議された「大学の目的と教育方針」という文章には、以下のような記述があります。
注入他律の教育を排し、自由啓発主義に則り、全学、各教科目の指導教員、厚生補導関係の職員等は、常に提携して教室の内外に於ける学生の自発的自治活動を奨励し、常に学生の個性発見に留意し、学生自らの力によって天賦の能力を啓発するように導くことである。
本学では今年、「スチューデントサクセス」という教育の中心的なコンセプトを全学生に示し、4月に「スチューデントサクセスセンター」を設置しました。その際、「〈サクセス〉とは、良い成績で卒業することだけではなく、〈自己実現(なりたい自分になる)〉の力を身に付けること」と説きましたが、それはまさに、「教室の内外に於ける学生の自発的自治活動を奨励し、常に学生の個性発見に留意し、学生自らの力によって天賦の能力を啓発するように導くこと」という大学創立時の宣言にも重なるもので