ユージン?スミスが撮った日立
―文学研究者が読み解くフォトエッセイの価値と地域へのまなざし

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 11月19日、日立市の日立オリジンパーク小平記念館(アネックス)Origin Hallを会場に、「ユージン?スミスが撮った日立〈HITACHI〉―茨城大学の文学研究者たちが読み解く フォトエッセイの価値」と題した研究報告イベントを開催しました。木をふんだんに使った荘厳な雰囲気を感じさせる美しいホールに、約40人の方が集まりました。

フォトエッセイ「Japan... a chapter of image

 水俣病の実態を世界に伝えた写真集などで知られる米国の写真家ウィリアム?ユージン?スミス(William Eugene Smith, 1918-1978)は、1961年に日立製作所から写真集の制作を依頼され、日立市を訪れて同社の工場や日立の街並み、庶民の生活風景を撮影しました。それらの写真と自身の文章は「Japan... a chapter of image」と題したフォトエッセイにまとめられ、1963年に発行されています。